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その92:立川ビジネスセンタービル北側(ギャラリーロード)
石 が 放 つ 光
Gonzalo Fonseca
copyright:photo byS.Anzai
 コアシティ立川と立川ビジネスセンタービルのあいだの道の両側には、車止めを兼ねたアート作品が集中しておかれています。そのため、このあたりは「ギャラリーロード」の通称で呼ばれています。
その立川ビジネスセンター側のギャラリーロードの東端に灰色の石の柱があります。柱自体はノミの跡も残る荒々しい外観の作りになっていますが、ところどころに正確な形の窓・球体・洗濯板状のぎざぎざした形などが付けられています。頂部には丸い石が載っており、なんとなく漬物石を連想してしまいます。
これはウルグアイ出身で現在はニューヨークとイタリアを活動の拠点にしている石彫家、ゴンサロ・フォンセカさんの作品「ベマ」です。作品に使われた石はイタリア産のもので、自然のままの形の、ところどころに人工的な形を彫りこんだこの作品は、自然と文明の関係について暗示しているようです。
この作品はかつては道の反対側、コアシティ立川の方に設置されていましたが、交差点に接近しすぎているということで現在の立川ビジネスセンタービル北側に移設されました(写真は初期の設置当時のものです)。ファーレ立川に置かれているアート作品は、このように事情によって移設されることがあります。また、非常時には取り外すことを前提に作られた作品もあります。


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