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その89:立川ビジネスセンタービル東側
原 始 的 思 考 機 械
Jaume Plensa
copyright:photo byS.Anzai
 立川ビジネスセンタービルの東側の歩道に鉄でできた車止めがあります。球体から円柱状の棒が伸びていて、頂部にはハンドルのようなものがついており、表面には鉄でできたアルファベットの文字がたくさんくっついています。とても力強い形で、何かの機械のようにもみえます。
この車止めはスペインのジャウメ・プレンサさんの作品です。作品の表面についている文字は、一世紀前の科学者、フランツ・ヨーゼフ・ガルが列挙した「精神の特性」の数々を示しています。この各特性は脳の各部分と関連して考えられており、それらを作品として提示することにより、プレンサさんは脳内の「不可能の地理」を表に出してきた訳です。それは、街の中のいろんな場所にアート作品が置かれ、それを見る僕たちの中で一種独特の地理を形作る「ファーレ立川」のプレンサさんなりの地図なのかも知れません。


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