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その104:コアシティ立川南側(ギャラリーロード) |
亜 空 間 の B |
S.Anzai |
コアシティ立川南側のギャラリーロードに、ステンレスでできた板状の作品があります。かまぼこをふたつ合わせたような、もっと端的にいえばアルファベットの「B」のような形をしています。
これは小林泰彦さんの作品で、車止めを兼ねています。形にちょっとした工夫がされており、車道側から見ると凹凸のないステンレスの板が立っているように見えます。車でこの場所を通り過ぎた人が歩いてここに来ると、「あれ? ここにこんなものがあったかな」と思うことでしょう。
小林さんはこういった単純でシャープな形の美しさを追求している金属彫刻家です。このような彫刻は、模型を作って専門家の職人さんに発注するというという形式で作られることが多いのですが、大学で鍛金を学んだ小林さんは自分で作品を作ります。作品にある不思議な暖かさや渋みは、そういった手作りの味なのかも知れません。 |
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