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その74:パレスホテル立川南側 |
記 憶 の 地 層 図 |
S.Anzai |
パレスホテル立川の南側、ペデストリアンデッキから広場へと降りる階段の下に、山口啓介さんの作品があります。山口さんは銅版画の作家ですが、ファーレ立川ではちょっと変わった案内板を作りました。透明アクリル製の地図が二つ重ねられており、後側には1989年当時のファーレ立川に相当する区域の地図が、手前側にはファーレ立川開発後の1994年の地図があります。また、作品の奥の方と下方には、プレパラート化された植物が配置されています。
山口さんは、この作品で、立川の開発前・開発後、そしてそれ以前からずっと生き続けていた植物を対比させ、記憶の地図を作り上げました。開発以前の街を知る人には、ちょっとなつかしい作品です。 |
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