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その7:立川TMビル東南端 |
明 る い 形 に 人 が 集 う |
S.Anzai |
立川TMビルの東南端、シネマシティとの間に、黄色い物体があります。眼鏡のような形は、幾何学的な円・円弧・直線によって作られており非常に明解ですが、やはりちょっと不思議です。
これは伊藤誠さんの作品です。作品は換気口を囲むように作られています。この作品の置かれている場所は、階段の陰であり、ビルに挟まれた谷間のような場所なので、少々暗い所です。作家は、この場所に明るい黄色の作品を置くことにより、空間を変容させました。ここには特にベンチが設置されているという訳ではないのですが、人々が換気口のへりに座って歓談している光景がよく見られます。アートがデッドスペースを変えた好例だといえるでしょう。
なお、この作品は、立川TMビルの西南端にある作品(5)と対をなすものです。 |
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