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その6:立川TMビル西南端
謎 の 「 純 粋 工 作 」
Kyotaro Hakamada
copyright:photo byS.Anzai
 立川TMビルの西南端に、謎の作品が置かれています。全高9メートルと巨大で、植物の茎を思わせる微妙な曲線を持った支柱の上下に、エアーダクトやメガホンを思わせる形があるこの作品は、「17才」というタイトルの袴田京太朗さんの作品です。
この作品は、換気口の上に作られています。換気口の土台を作品の台座として兼用することにより、換気のための空間の確保と作品の設置を両立させています。
色の塗り方もいいかげん(に見える)な上下の開口部と丁寧に仕上げられた支柱とのミスマッチ加減や、植物的な形態が何とも不可思議な作品です。このような作品に、「意味」を問うのは無駄なことでしょう。ただ、なんとなく、この作品は、街を訪れる人達に「ようこそ」と言っている人のように見えないでもないと思います。


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