のらぼうず探検隊ー洞窟に消息を断つ?
犬の形のあきる野を出て「はちょーじ」をとおり、「あつぎ」は無視し、南へ向かうと「江の島」つうとこがあるそうです。
あんだか知りませんが、そこには弁天様というありがた〜い神様がいらっしゃって、洞窟があるんだそうです。

そして、あきる野市の五日市、旧増戸村網代にも、べんてん山と呼ばれる山があります。

ぼくたち、あきる野市の五日市旧増戸村に生まれた者は、ちいさい頃から「べんてん山のどーくつは、江の島の弁天さまのどーくつにつながってるんだーと」と周りの大人に言われて育ちます。

だから、どうした?と言われても僕にはよくわかりません。

大人たちは、そーはいいますが、ほんとは、すげー、とおおいのはしってますから、ぼくたち子供は

「ええっ〜!!」と言って驚いたふりをしていました。

でも、それから30年も経ったのでこの際、その「洞穴とかどーくつ」と言っていたものを「はっきり」させるべく、のらぼうず探検隊の力を借りることにしました。

     ひろし

と、いうわけで30年まえの良い子、ひろし君から依頼を受けた私達(最近だれも付いて来てくれない。特に悲願寺の底なし沼を探検してから、みんな何か身を引いてる気がするのは私だけ?)は、さっそくその、弁天山の「どーくつ」へ出かけたのだった。時は4月9日快晴である。
正確に言うと、弁天山は「網代弁天山公園」というらしい。

久々にきたら、随分えらそうな名前になってるではないか。

とか言いつつ、弁天様の鳥居はやさしく僕達を迎えてくれた...。

三つ葉ツツジの群生地として、昨年、NHKが私に内緒で「小さな旅」に出したところだ。

春のうららかな日ざしに、だれもいない山を登る。

ときおり、ウグイスがさえずるばかりの静かな山...

すると前方に、何やら「伊豆の踊子」の観敵哨(かんてきしょー)のようなものを発見した。

もしかしたら、この下に山口百恵か古くは吉永小百合その前の....がいるかもしれない。

と、その時「隊長〜っ!コ、コここに、こんなものが〜」と隊員が叫んだ。

見ると、レールのようなものが、延々を森の中に続いている...

いったいこれは...
我々の知らないところで、地球外生命タイが基地を作って「べんてん山から地球を制覇しよう!」とかやってんだろうか...
まあ、そうやってても、どこの星のモンだかわかりゃあしねえ...

つうことで、我々は先を急ぐと、どうだ、またもや予想もしないことが..、なんとこの山奥(どれほど奥じゃ〜)で、道しるべが三方向を示し、今まで「洞窟」という道しるべを頼りに登って来た我々をぐろーするではないか。

そして、その三方向の道しるべに「洞窟」はないのみならず、「てんぼーだい」というものまで出現し、我々を混乱のキョクチに追い込めるのだった....あ〜あ。

ややっ!振り向くと、そこには大勢のお年寄りたちが、続々と登ってくる。

さっきの老婆が増殖をくり返しているのに違いない...ひえ〜

ふと、人の気配に気付き後ろを振り返ると、いつの間に近寄ってきたのか老婆が1人微笑んでいるではないか...(この老婆は「大峰荘」のときに出て来た老婆と似ているが、全くの別人ってことで..)
そんな恐いことが起きているのとは裏腹に、山から見る秋川は桜とツツジの花に囲まれて、絶景である...

どうやら、ここが「てんぼーだい」らしい...。

さすがNHK、見のがしてはいない。

でも道は甘くないのよ...とほほ

おべんと持って来ないと危険なんじゃな〜い?

と言っても、だれも隊員はいない。(ちと哀しい)

厳しい山道を登ること

1200秒(20分かい!)

我々は頂上を極めたのだった。

 ふ〜..さ、かえろ..

えっ?洞窟の探検?

弁天山の山奥ふかく、その洞窟はポッカリと口を開けて、我われの到着を待っていた。

いままでに、何人の人間が、ここから江の島へ旅立ったのだろう。便利〜。

しかし、実際内部はどうなっているのだろう....異次元空間がそこに存在し、さっきの地球外生命体のシワザといい....なにか有る!

と、直感した我々は静かにどーくつに近付くのだった。

内部をそっと覗くと、中はうすぐらく、何体かの石仏があるだけで、奥行きは10メートル程度しかない。
とっ、そのとき

 Tが足を踏外した!

「あれ〜」という声を残し

奈落の底までおちていく〜


ぼくたち、あきる野市の五日市旧増戸村に生まれた者は、ちいさい頃から「べんてん山のどーくつは、江の島の弁天さまのどーくつにつながってるんだーと」と周りの大人に言われて育ちます。

だから、どうした?と言われても僕にはよくわかりません。

この探険から半年後、真っ黒に日焼けをしてTはのらぼうず村へ帰って来た...針千本の置き物とスルメ徳利を持って..。どうやら、海の家で電車賃を稼いでいたらしのだが、Tよ..もっと簡単な方法があっただろうに...しかしそれはあまりに哀れで口にする事はできなかった....。

江ノ島に行けたんなら、また洞くつで戻ればいいじゃんと思いつつ戻る