
昨年(平成18年)は、株式売却益と前の前の会社でいただいたストックオプションの売却益があったため、確定申告を行うこととなった。余裕を持って提出したいと思っていてもいつもぎりぎりになってしまうのだが、なんとか10,11日の週末に仕上げて、12日に納税まで完了した。初めてe-Taxを利用してみたので報告したいと思う。
実は昨年も e-Tax に挑戦する気満々だったのであるが、そう思い立ったのが2月の終わりで、調べてみると間に合わないことが判明した。詳しくはe-Taxのホームページを調べていただきたいが、いくつかクリアしなければならないことがある。
以上の準備が整い、やっとe-Taxを利用することができる。上に挙げた3点の他にもe-Taxソフト動作環境の確認など確認事項があるので、e-Taxホームページを見ていただきたい。
e-Taxソフトは、申告書類の提出はやってくれるが、申告書類の作成の支援機能はない。いざ、書類を作ろうとe-Taxソフトを立ち上げても、何をどう作ってよいのかわけがわからない。どうするか?申告書類は、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用するとよい。ここで作成した文書をe-Taxに取り込んで送信することができるようになっている。公的個人認証サービスを利用する場合には、確定申告書コーナーからe-Taxソフトを立ち上げなくともe-Taxへの送信もできるようである。私はこの機能を試みたのだが、直接送信できなかった(たまたまなのか、理由は不明)ので、一旦データを保存してe-Taxを立ち上げてから保存したデータを読み込んで送信した。電子データとして送付できない源泉徴収票などの紙の書類は別途郵送する。e-Taxソフトのメッセージ受信箱に受付確認のメールが届くが、利用者識別番号などの記載された書類送付用紙が添付されているのでそれを印刷して一緒に出すとよい。e-Taxの開始届出書を提出していたので、税務署からも添付書類送付用の封筒が送られてきていた。
確定申告の中身についても少し触れておこう。株式譲渡益についての申告方法は、証券会社をはじめいろいろなところで丁寧に解説されているので特に説明は不要だろう。問題なのは、情報が少ないもの、私の場合、ストックオプションの売却益の申告方法である。インターネットで検索すると、一時所得として指導されていたものが課税率の高い給与所得とするとの判例が出たといった情報が見つかるが、申告方法については税務署に聞くようにとの記載ばかりである。先の給与所得であるとの判例以降、売却益は給与所得に加算して申告するのが一般的なようである。(実際、一昨年はそのように説明を受けた。)すでに従業員でもなんでもないのだが、そういうものらしい。私の場合は外国のストックで売却益をドルの小切手で受け取ったが、円貨に変換して口座に入金したため、その額をそのまま申告した。外貨でそのまま保有している場合の換算レートは、売却時、受領時、年末、など自分で選択し、その旨補足資料に記載しておくとよいようだ。一昨年の申告のときには、給与所得の欄に源泉徴収票に記載された給与所得とストックオプション売却益の合算額をただ記載するよう指導を受けた。今年は、電子申告を行うため、念のため別の源泉徴収票の扱いにして、ストックオプション売却益(源泉徴収税額0円)を記載し、その額の証明書類を別途郵送した。どちらにしても、給与所得は、源泉徴収票のものとストックオプション売却益が合算されたものになる。
2年前の申告の際のケースだが、社内持ち株制度で保有していた会社の株式の売却益があり、それを申告したのだが、外国株で外国の証券会社を通して売却したものであるため、日本の株式とは扱いが異なった。税制優遇措置も受けることができないため税率が高い。私が税務署で指導を受けながら申告した際には、「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の未公開分の欄を外国株式として、日本株上場分とは別に計算して申告を行った。おそらく担当者によって指導の方法が異なるのではないかと思われるので、このケースは税務署の相談コーナーを利用した方がよいと思う。窓口で相談を受ける場合でも、事前に確定申告書等作成コーナーで書類を作って持っていくと手続きがスムーズである。
確定申告によって決定した税金額は申告と同じ期日までに納付する必要がある。今年はペイジーを利用してインターネットバンキングから振込みを行った。振込みを行う場合には、e-Taxの利用者識別番号や納税確認番号などの情報が必要になる。事前にe-Taxのホームページで確認しておくとよい。
とりあえず、申告と納税は終わったが正しくできているかどうかは不明である。このページをなんらかの参考にしようという方は、もちろん自己責任で、各自国税庁などが公開している情報を参照しながら行っていただきたい。私の場合、起業したことで電子認証のために用意した住民基本台帳カードやICカードリーダが会社の申告書類でも利用できることになり、投資が有効に活用できていると思っているが、確定申告だけのために利用するとなると投資効果があるかどうかは疑問である。
e-Taxはたくさん宣伝しているようであるが、宣伝している人たちが使っているとは思えない。とても簡単とは言えないのが現状である。会社の方でもいろいろとトライしているが、e-Taxに限らず電子申告のシステムは使いにくいものが多い。もっと使いやすいシステムを使って、それぞれの行政サービスのよい点をもともっとアピールしたらよいのに、と思うのだが。

Last update: March, 2007