男性シルバー友の会(料理)      6区 高瀬 宏

昔は男子厨房に入らずとよく言われた。事実男は外で働いて家族を養い、女は家を守るということが通説の様になっていたと思う。

私も多少の手伝いのようなことはしていたが殆ど家内まかせで過ごして来た。阪神西宮に居た時にリタイヤし時間は十分にあったが、趣味の海釣り、囲碁、将棋、また運動などで仲間との交遊に殆ど費やしていた。平成7117日の阪神淡路大震災に遭い、家財は殆ど失ったが幸い家内ともども怪我はなく、震災4日後に昭島市に転宅して来ました.。昭島に来て1年ほどは散歩したり趣味の囲碁、将棋をして地域に溶け込むように努力して過ごし、私が料理に打ち込むようになったきっかけは、市の社会福祉協議会主催の男性高齢者の初心者を対象とした料理講習会に参加したことに始まる。社会福祉協議会主催の講習が3回で終わり、その後受講者全員で相談し{男性シルバー友の会}の名称を立ち上げたのが起点で、以来12年が経過。現在その時のメンバー14名、その後、追加で加入した人も含めて24名で活発に料理に励んでいる。今は市の予算の関係で休止しているが社会福祉協議会主催で、高齢者の一人暮らしを対象に励ます会と、親睦を兼ねた会に、男性シルバー友の会がボランティアで参加し料理を作ったことが数回。又特別養護老人ホームに年末の餅つきや、正月のしめ飾り、などのお手伝いなどボランティアで行なったりもした。

われわれの料理の会は偶数月の、第1週水曜日、として決めているのが、程よく長続きする秘訣かもしれない。6班編成の輪番で月当番を担当、レシピを作り、それをもとに皆で献立し、賑やかに談笑しながら楽しいひと時を過ごす。春は花見弁当を作り、花の下で語らい、秋は温泉へ一泊旅行、などが定番になっている。

この料理を始めてから家庭でもよく台所にたつ。特に家内は料理が好きだが私もできる限り積極的に参加するように努めている。お蔭様で今では料理の巾も広くなり、毎日数時間は台所にたつようにしている。共通の話題が持てる様になっていいと思う。

冒頭にも書いたように厨房に入らずではなく、高齢になるほどもっともっと台所に入って自分なりに料理をマスターし、老後生活に生甲斐を。

案外家庭円満の秘訣になるかも!!            平成20年2月6日